日常生活でストーマ装具と上手に付き合うためのポイントをご紹介します。

入浴・シャワー

入浴は皮膚を清潔にするだけではなく、ストレスを解消したり新陳代謝を促したりします。
日本人は昔から温泉などに入る機会が多いことと思います。しかし、ストーマを造ったから温泉やお風呂に入れないと思う方も多々いらっしゃいます。
基本的にストーマ装具を貼付して入浴出来るのですが、「廻りの目が気になる」「パウチ内が見えて嫌だ」なんて話も聞きます。気になる方は装具の上から肌色の入浴シールを貼る事で解決できます。

ストーマ袋を小さくたたんで入浴シールを貼付する

ミムロ入浴用パウチ保護フィルム

旅行/外出

環境や食事の変化で体調を崩すこともありますので、旅行の時は予備の装具を準備しましょう。

飛行機に乗りますと気圧の変化でストーマ袋が膨らむことがあります。ガス抜きフィルターが付いているパウチをお勧め致します。

また、交換用の装具はスーツケースだけでなく、機内持込みバッグにも予備を入れておきましょう。

食事/水分摂取

消化管ストーマの方(コロストミー)

下痢:体調やストレスなど、環境によって下痢になる事があります。下痢が長引くと脱水症状が起きる事がありますので、十分に水分を摂りましょう。

便秘:体調によって便秘になる事もあります。規則正しい生活を送りましょう。乳製品や繊維の多い野菜やきのこ類も効果的です。

尿路ストーマの方(ウロストミー)

1日の水分摂取量が1,500~2,000㎖位になるよう、充分に水分を摂りましょう。

尿の臭いが気になる方は、ビタミンCを多く含んでいる飲み物や果物は尿を酸性化して尿路感染や結石を予防してくれます。
それでも臭いが気になる方は、効果の高いクランベリージュースを飲むと良いでしょう。

運動

基本的には、手術前にしていた運動と同じように出来ます。
ただし、人と激しくぶつかるスポーツは避けましょう。
重量上げなど腹筋を強く使う運動は、あらかじめ医師やストーマケア担当看護師に相談しましょう。

水泳の時は入浴時と同様に装具は保護テープ付のものを使用した方が面板の溶けも少なく安心です。テープなし装具を使用している場合は面板の周りに防水テープを貼っていると安心でしょう。